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シュロス法
シュロス法 国際認定セラピスト一覧

シェロス法について

 シェロス法は側弯症などの脊柱弯曲異常に対し、身体を肩・胸・腰・骨盤のブロックに分け、それぞれのブロックが3次元的にどのような位置関係にあるかを評価し修正を促す治療法である。脊柱の異常を修正するため、他動的な治療のみならず呼吸運動を中心とした自己修正運動を促進する。小児の側弯症だけでなく高齢者の姿勢変形に応用可能なアプローチである。
 シェロス法は1921年にドイツのキャサリン・シェロスによって確立されて以来、長い歴史の中で発展してきた側弯症治療法である。1983年にキャサリンとその娘クリスタにより「キャサリン・シェロス・クリニック」が設立された。その後、クリスタは矯正装具治療を加えこの方法をさらに発展させていった。1972年には3次元的側弯治療の原理についてテキストブックを出版し、ドイツにおいて保存的治療運動に基づく方法として側弯治療で最も認められる方法となった。シェロス法は、患者が側弯症に立ち向かい社会生活への参加を可能にするための集中リハビリテーションプログラムとして知られている。現在、ドイツでは小児・成人を問わずクリニックで4-6週の治療が行われる。
 理学療法士のためのシェロストレーニングコースは1986年から開始された。認定取得過程を修了した理学療法士は「シェロスセラピスト」の称号を獲得し、「シェロスセラピストリスト」に登録される。現在ドイツには2300人以上のシェロスセラピストが活躍している。ドイツ国境を越えた展開は20年前から始まり、スペイン・オーストリア・イスラエル・イギリス・アメリカへと広がった。現在コースはラトビア、エストニア、ハンガリー、韓国、日本、タイ、アメリカで開催されている。

コースの内容

 コースⅠでは、側弯におけるタイプ分類や評価方法について講義と実技が行われる。実際に側弯症の方に協力していただき評価を行う。また、基本的な呼吸法・姿勢修正エクササイズ実技を習得する。 
 コースⅡでは、さらに詳細な側弯症のタイプ分類、評価からエクササイズの流れについて講義と実技指導が行われる。実際の側弯症の方に対し治療プログラムの選択と実践を行う。認定試験は、2時間の筆記試験と15分の実技試験が行われ、講義内容の習熟度を問われることになる。試験に合格するとシェロスセラピストとして認定される。
 
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